続・ゆっくり、いそげ

あすよみ発起人のマサです。

先日、初めて訪れた西国分寺にある小さなカフェ「クルミドコーヒー」。

冒頭の写真は、クルミドコーヒーにまつわる話をまとめた前著「ゆっくり、いそげ」から3年経って出版された書籍「続・ゆっくり、いそげ」。

本書は自主レーベル「クルミド出版」からの刊行というカタチをとっているため、Amazonや一般の書店では買えません(ごく一部の書店では取り扱っています)。


先日お店に行った際にスタッフの方に聞いたところ、3月には在庫が復活するとおっしゃっていました。その数日後、Twitterかなにかで在庫復活のお知らせを知り、すぐに注文して入手しました。

手に入れてから知ったのですが、本書はなんと未完成。「査読版」ということで、第六章と第七章は目次しかありませんでした。

内容だけでなく、造本についても完成一歩前のものを出そうというこだわりで、上の写真のように「背開き製本」というやり方を採用。

それでも内容は面白くて一気に読んでしまいました。コミュニティづくりを試行錯誤している身としてはとても参考になることばかり。



本書では、前著のテーマである「人を手段化しない経済」をさらに発展させ「植物が育つように、いのちの形をした経済・社会」と言い換えています。

前著のサブタイトルが否定形だったことをずっと気にされていたそうです。

もう少し分かりやすく言えば、ピラミッド型の組織や社会(△)を、逆(▽)にしてはどうかという提案。それは、成果ではなく人やプロセスを大切にするということ。

「植物」のありようから学べることは多く、カフェの運営にとどまらず、まちづくりにまでその取り組みを広げつつあるようです。


また、個人的に驚いたのが、前著と本書の中で紹介されている児童文学書「はてしない物語」と「モモ」。ちょうど昨年、何かに誘われるかのように読んだところだったのです(お勧めです)。

実は昨年は運命とでもいえるような出会いが何度もあり今に至っています。そんなこともあり、私が「ゆっくり、いそげ」を読んだり「クルミドコーヒー」を訪れることは、まるで予定されていたかのような不思議な感覚なんです。


不思議な縁を感じる「クルミドコーヒー」にまた行ってみたくなりました。

(3月の「クルミドの朝モヤ」は予定が合わず断念)

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